おかげさまで今年も大阪タカシマヤでの催事を行うことができています。
今回から使っているこの棚。
実はだんぢりのてこで使われる木材からできているんです。
射手矢農園のある泉州地方ではだんぢりで有名な土地で、だんぢりには多くの木材が使われています。
おおきな本体部分ももちろんのこと、車輪や「やりまわし」と言われる方向を変えるときに必要なブレーキ部分も木材でできています。
そんな勇壮なだんぢりのブレーキ部分、「てこ」は一般的な規格化された木材ではなく、山から切り出してきた木材をだんぢりのてこ用に一からつくられる特注品。
そのため、一般の規格化された木材にくらべて多くのあまった木材、「端材」がでてしまうんです。
そんな端材を有効活用できないかと、泉佐野市の松原木材さんがこの商品陳列棚を作っていただきました。
松原木材さんにお話をお聞きすると、長い日を重ねて何十もの年輪が刻まれた立派なものばかりなのに規格から外れた端材となってしまうととたんに木材としての商品価値がなくなってしまいます。
そんな「立派な端材」をどうにかして有効活用できないかと、古民家好きなフランス人と一緒に小学校に出向いて木がどうやって伐り出さて木製品になるのかを伝えたり、簡単な木製品をDIYするワークショップを開いたりと様々な活動をおこなっているそうです。
きっかけは違うところですが、こんなだんぢりの「てこ」と同じ木から出来た棚で、泉州の野菜や加工品を陳列できるなんてちょっと素敵じゃないですか?
これからも大事に使っていきたいと思います。
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